資料室

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2020年度青雲会総会報告

参加資格 2020年11月28日(土)午前10:30開会
10:30-11:15 総会議事
11:20-12:20 講演
(懇親会は開催せず)
場所 大閤園  「ゴールデンホール」
講演 日立造船(株)相談役 古川 実 氏
テーマ 「陸(おか)に上がった日立造船」

2020年度の青雲会総会は、新型コロナウィスル感染拡大の影響により、当初の7月18日の開催予定を延期し、形式を総会議事と講演会のみに変更して、11月28日に太閤園にて開催されました。当日は、ご来賓の吉本健一名誉教授をはじめ、中山竜一法学部長、赤井伸郎国際公共政策学科長、水谷規男高等司法研究科長ほか多数現職教員の先生がたのご臨席のもと、参加者43名での開催となりました。

1 総会議事

(1) 会長挨拶・・・会長 片岡 和行

(2) 来賓祝辞・・・名誉会長 中山 竜一(法学部長)

(3) 2019年度決算報告・・・会長 片岡 和行

(4) 会計監査結果報告・・・事務局長 西尾光代

(5) 2020年度予算報告・・・会長 片岡 和行

(6) 新幹事選任・・・会長 片岡 和行

(7) 大学からの報告・・・学内幹事 松本和彦

(3)〜(6)について、ご出席の皆さまのご承認を得ました。

2 講演

日立造船(株)相談役の古川実氏より、「陸(おか)に上がった日立造船」と題して講演をいただきました。
日立造船は1881年(明治14年)、英国人実業家によって 興された大阪鉄工所が前身。同社の歩みを創業から追いつつ、造船会社として不動の地位を確立するものの、戦後の外国為替レートの変動や、競争相手としての韓国や中国の台頭により、造船事業を切り離し、造船事業で培った様々な技術を応用できる「陸」の事業に大転換を図ったことを述べられました。
一時は日立製作所グループの一員だったが、戦後は離れ、独立系の機械メーカーとして2021 年に140周年を迎えます。社名にもある「造船」は他社へ事業移管。同社の持つごみ焼却発電技術や造水技術は、持続可能な循環型社会の構築に大きく貢献することから、現在は環境プラント、精密機械、エネルギー機器、建設機械など多様な事業を構築して、”環境の日立造船”への飛躍を確かなものにされたことを詳しく説明されました。
本業から撤退しての事業再構築には幾多の苦難・軋轢あったと思われます。それを陣頭で指揮した古川氏は、同社の経験を踏まえた迫力をもって、環境の変化に挑戦し続けることが、これからの社会を生き抜くための必須条件であることを、熱く語ってくださいました。最後に「人が一番大事」とのお人柄を反映した言葉が印象に残ります。

文:松井繁幸(23期)



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