平成30年度青雲会総会報告
平成30年7月21日(土)午前10:30開会 10:30-11:15 総会議事 11:20-12:20 講演 12:30-14:30 懇親パーティー |
|
大閤園 「ゴールデンホール」 | |
大阪大学教授 医学博士 仲野 徹 氏 | |
「知っておきたい病気のメカニズム-罹ってからでは遅すぎる-」 |
平成30年度の青雲会総会は、ご来賓の中尾敏充名誉教授、三成賢次副学長、林智良法学部長、松野明久国際公共政策学科長、下村眞美高等司法研究科長ほか多数現職教員の先生がたのご臨席のもと、総数87名の皆様のご出席をいただき、盛会裡のうちに終了しました。
1 総会議事
(1) 会長挨拶・・・会長 内藤欣也
(2) 来賓祝辞・・・名誉会長 林 智良(法学部長)
(3) 平成29年度会務・会計報告・・・会長 内藤欣也
(4) 会計監査報告・・・事務局 西尾光代
(5) 平成30年度事業・予算報告・・・会長 内藤欣也
(6) 規約改正について・・・会長 内藤欣也
(7) 大学からの報告・・・学内幹事 松本和彦
(3)〜(6)について、ご出席の皆さまのご承認を得ました。
2 講演
大阪大学教授 医学博士 仲野 徹 氏より、「知っておきたい病気のメカニズム-罹ってからでは遅すぎる-」と題してご講演をいただきました。
仲野先生は、NHK BSプレミアム『フランケンシュタインの誘惑』の「ドクターデス 死を処方する医師」や「いのちの優劣 ナチス 知られざる科学者」の番組内では、専門の病理学の枠に収まらず、生命・倫理にわたる広い視野での発言をされています。しかし、「仕事もするが遊びもする」をモットーと自認する先生。講演の枕はスケールのデカイ遊びの披露のあと、近著『こわいもの知らずの病理学』のご紹介。「ひとは一生の間、一度も病気にならないことはありえません。ひとは必ず病気になって、死ぬんです。だとすれば、病気の成り立ちをよく知って、病気とぼちぼちつきあって生きるほうがいい。」として「近所のおっちゃんやおばちゃん」に読ませるつもりで書き下ろした、おもしろ病理学講義とのこと。
さて、本論。まず、「がんとは何か?」と、広辞苑の定義とウィキペディアの定義の比較から説き起こして、細胞に(突然)変異が蓄積することによってできる病気であるがんについて、その治療法と予防法を説くに至る。がんにならないための秘策はありや?と息を詰めて拝聴していると、がんになりにくい生活習慣として非喫煙・節酒・減塩・活発な身体活動など、常識的な項目が挙げられ、結局「がんは『運』である」と締めくくられました。地道な努力が必要なのですね。さすが、天満天神繁昌亭で噺家と出演もされる先生だけあって、笑いをしっかり取りながらの60分でした。
3 懇親パーティー
第1部・第2部に続いて、懇親パーティーも菅聡一郎副会長が司会を担当。講演会講師の仲野先生にもご出席いただきました。
北野栄三氏(旧制V期)は、旧制大阪高校から当時の大阪大学法経学部をご卒業、在学中から勤務された毎日新聞記者時代に大阪大学担当となられました。当時の赤堀四郎総長のエピソードも含め、学生時代からの思い出を披露されました。北野先輩の音頭で高らかに・・・「乾杯!」。パーティーが始まりました。
最初に、現役学生の皆さん14名が登壇し、若いエネルギーに圧倒される思いでした。
次いで、東京支部長西畑一哉氏(27期)及び名古屋支部長中嶋利幸氏(19期)からそれぞれ両支部の活動報告が行われました。その後、2017年度の青雲懸賞論文受賞者紹介が行われました。総会に出席いただいた4名の皆さんから、受賞のご挨拶をいただきました。
また、今年で卒業後20年、30年、40年を迎えられた7名の会員にご登壇願い、それぞれ周年を迎えてのご挨拶をいただきました。
後半は、「法ビンゴ」ゲーム。お米・ワイン・各種阪大グッズなど・・・教職員・ご参加の皆さんからご寄附を含め様々な景品が用意され、菅副会長がビンゴ用の衣装をまとい、軽妙な司会でスイスイ進行、ビンゴの当選者にはすべて演壇で一言ずつご挨拶をいただき親睦を深めることが出来ました。
滞りなく進行して、盛会のうちに、山本茂伸副会長(22期)による中締めとなり、恒例の大阪締めを披露してお開きとなりました。
ご出席の皆様にはどうも有難うございました。また、今回ご都合によりお越しいただけなかった皆様には、来年度総会でぜひお目にかかりたいと思いますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。
文:松井繁幸(23期)