平成23年度総会報告
平成23年7月9日(土)午前10:30開会 10:30―12:00 総会・講演 12:00―14:00 懇親パーティー |
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大阪大学会館(旧イ号館) | |
常陰(つねかげ) 均(ひとし) 氏(新制25期)
三井住友トラスト・ホールディングス株式会社 取締役会長 |
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「金融の変遷と信託の役割」 |
平成23年度の総会は7月9日(土)新装なった大阪大学会館において開催いたしました。大阪大学会館は、大阪大学が今年創立80周年を迎えるに当たり、「大阪の顔」としての大阪大学を作り上げるため旧制浪速高等学校の校舎イ号館をリニューアルしたものです。正に、これまでの大阪大学の歴史を継承し、未来に亘って大阪大学のシンボルとなるべき建物と言えましょう。この会館の2階にある大阪大学講堂で約100名の会員の皆様にご出席いただき、盛会のうち総会を終えることが出来ました。
三木秀夫新会長は新会長の挨拶をされて抱負を述べられ、ご来賓を代表して中尾敏充名誉会長からご祝辞を頂きました。その後会務・会計報告、会計監査に係る報告が行われ、いずれも承認を得ました。三木会長から新役員の紹介後、三成賢次大学幹事から大学からの報告が行われました。
講演では、三井住友トラスト・グループ(今年4月1日に中央三井トラスト・グループと経営統合)の住友信託銀行(株)取締役会長兼社長常陰 均氏(新制25期)から「金融の変遷と信託の役割」と題して、昭和後期から平成の金融の変遷について、分かり易くお話しいただきました。特に、不良債権処理のような問題は、先送りすればするほど解決策の選択肢が狭まるため、早め早めの対応が重要であること、リーマンショックのようにリスクの全体像が把握しにくい問題についても、問題を避けずに正面から直視して取り組むことが必要であること等、ご経験に裏打ちされた非常に示唆に富むお話をいただきました。また、混迷に満ちた時代であるがこそ、委託者・受託者・受益者の「信頼(trust)」に基づく「信託(trust)」の精神をベースとした真に顧客本位の経営が肝要である、とのお話に聴衆一同深い感銘を受けた次第です。
懇親パーティーは1階のアセンブリー・ホールで開催。 恒例により三輪幹事長の乾杯で始まり、今年は大阪大学の応援団の演舞でパーティーの雰囲気が大いに盛り上がりました。戸塚名誉教授をはじめ7名の先生方にもご臨席いただき、 代表して戸塚名誉教授のご挨拶で、講演の常陰講師のゼミ教官としてのお話をいただき、和やかな雰囲気となり、名古屋支部長平野氏からは名古屋支部の活動報告も行われました。 続いて、青雲会懸賞論文受賞者紹介、留学生奨学金授与者紹介が行われ、パワーポイントを使用して学生のブラジル海外研修報告と東日本大震災のボランティア活動報告が行われました。
盛沢山の報告等が滞りなく進行して、盛会のうちに森信前会長による中締めとなり、最後に応援団からの青雲会へのエールにより散会となりました。
写真で見る 青雲会総会2011
2011年7月9日(土)、石橋キャンパス 大阪大学会館で開催された平成23年度青雲会総会の様子を、
写真で振り返ってみましょう。
撮影:田中征男(第11期) 撮影・編集 松井繁幸(第23期)