−落研日本一に　銀杏亭福豆−
第12回全日本学生落語選手権「策伝大賞」の決勝大会が2月22日に開かれ、大阪大学落語研究部の銀杏亭福豆（いちょうていふくまめ）さん（本名：寿山安紀（すやま・あき）さん・基礎工・2年）が大賞を受賞した。「これで最後」と決めて挑んだ舞台で見事に栄光をつかんだ。阪大落研からは5年ぶり2人目。
予選では演目の構成を前日の夜に決めるなど万全ではなかったが、決勝は「人生で一番うけた」という仕上がりに。応募総数288人の頂点に立った。
中学、高校時代は映画部、大学では演技の延長として落語を始めた。神戸市の自宅から通い、個別指導のアルバイトに教職も履修している寿山さんは限られた時間を練習に注いできた。将来は理科の教師を目指している。
（「2015大阪大学POST」出稿日 2015年3月31日　より）
主な持ちネタ　桃太郎、千早ふる、いらち俥、書割盗人、松山鏡、船弁慶、禁酒関所 、
代脈、
12月5日、阪大落研正式引退。

福豆さんの学生落語全国一位は、新聞やＴＶで拝見しました。大阪大学の卒業生としても、落語好きとしても、こんなうれしい話はありません。
2015年 4月16日(木) 15:15〜16:00
ろーかる直送便ぎふスペシャル▽笑う岐阜に福来る〜第12回全日本学生落語選手権 NHK総合
今年5月の全大阪大学同窓会のイベント「ホームカミング・デイ」でも総長が話題にされていました。
ところが、先日、西宮であった二人会にうかがったときに「11月引退」と聞いてびっくり。あまりにも美しい散り際で潔すぎですね。
さて、引退公演の本番。大阪大学落研だけでなく、関西のみならず関東の大学からもOBも含めて出演しているそうです。
第１部では「桃太郎」。初心に帰って最初に演じたネタでしょうか。これも福豆さんオリジナルの工夫が随所に見られました。
「『禁酒関所』は完全に安定した。満足。」と福豆さんの弁。やはり、これがもう一度聞きたかったですが、引退公演第２部のトリネタは「船弁慶」。私の好きなネタだし、登場人物も多く体力と技量が必要な難しい噺を、福豆さんは驚くほど、自分のものにしていました。お客さんもよく受けていました。

青雲塾担当　松井繁幸（第23期）